この本は日本興業銀行を中心とした戦後の日本の産業史といってよい。
三菱、三井、住友のような銀行は、リテール銀行といって、
私達のような一般人や、企業から預金を集め、
それをローンによって利子をとったり、債権などを売買することなどで利益を得ています。
これに対し、日本興業銀行などは、債権を発行してお金を集め、
それを企業に貸付けることで利益を得ています。
つまり、日本興業銀行の歴史を見るということは日本の産業史を見ることと言っていいのだと思います。
前編が造船疑獄まで、つまり吉田政権ぐらいまでで、
後編は1970年ぐらいまで
日本の自動車産業、造船、海運、山一證券、新日鉄の再編などの変遷が述べられているのだが、
一つ一つがそれだけで一冊になるぐらいのものだと思うので、
しかもそれを日本興業銀行の中から見ていると、
よくわからない。
でも、これは私の不勉強によるものなので、今後各分野を勉強してみたい。
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