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今月号の特集は「人生心得帖」
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森信三さんについて語る寺田一清さんと浅井秀英さんの対談より
ぜひとも心に刻んでいただきたいのが、森先生のこの言葉です。
「『石も叫ばん』という時代ですよ。
いつまで甘え心を捨てえないのですか。
この二度とない人生を、いったいどのように生きようというのですか。
教師を志すほどの者が、自分一箇の人生観、世界観を持たなくてどうするのです。
眼を広く世界史の流れをとらえながら、しかも足下の紙くずを拾うという実戦を疎かにしてはなりませんぞ」
「教育とは、流れる水に文字を書くようなはかない仕事なのです。
しかし、それをあたかも岸壁にのみで刻みつけるほどの真剣さで取り組まなければならないのです。
教師が己自身、あかあかと生命の火を燃やさずして、どうして生徒の心に点火できますか。
教育とはそれほど厳粛で崇高な仕事なのです。
民族の文化と魂を受け継ぎ、伝えていく大事業なのです」
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元通訳捜査官の坂東忠信さんの話より
私は心ある代議士の先生方と一緒に
「国民と善良な外国人を保護するための入国制限法」の成立に力を注いでいます
国民と善良な外国人を保護するための入国制限法
1.国家防犯のための入国制限
前年中の統計に基づき「犯罪検挙率」「犯罪検挙数」「犯罪検挙人口」の上位三カ国の入国は、制限する
2.国家防衛のための入国制限
過去十年間、以下の各項目のいずれかに該当する国からの入国は、制限する
・日本に到達可能なミサイルでの攻撃を示唆している
・根拠なき反日教育は反日プロパガンダを国内外で行っている
・我が国に対して明確な武力を示して、領地、領海、領空を侵犯している
3.国家防災のための入国制限
ダム、発電所、その他国民や環境に重大な災害を及ぼす恐れのある施設や地形を破壊し、
または人や家畜の生命及び植物生態系を損なうと疑うに足りる相当な理由のある国からの入国は、制限する
ここまで
正直な話、言いたいことはわかるのだが、この法律は通らないように思える。
1で言えば上位3カ国の根拠に乏しい
かりに上位三カ国であっても大した数でなければ入れるのはおかしいし、場合によっては上位10カ国であろうが関係ない。
2で言えば、反日プロパガンダの定義をよほど明確にできないと、国際的非難に逆に利用される
3で言えば、「疑うに足りる相当な理由のある」を明確に定義するのは無理に見える。
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川崎市で起きた少年事件について、占部賢志さんの話
占部
報道によると、川崎市教委の教育長は記者会見で、
「生命、人権を尊重し、人を大切にすることを教えてきた川崎市で起きた事件だけに残念」
という趣旨の発言をしたということですが、私はいささか違和感を感じました。
教師A
それは会見内容が綺麗事だからですか
占部
というより、生命とか人権という言葉が空々しく響くのです。
たしか、この市は「子供の権利条例」を全国の市町村に先んじて制定したところでしょう。
教師C
子どもの権利の主体だということで、様々な権利を付与した条例ですよね。
占部
ええ。
そればかりではありません。
「川崎市人権オンブズパーソン条例」というものを制定して、人権侵害と認めれば是正を勧告できる制度まで設けています。
PTA役員
じゃあ、子どもが人権を侵害されたと訴えてきて、侵害にあたると認定されたら条例違反として勧告されるのですね。
教師A
実際にそんな事例はあるのでしょうか
占部
報告書などのデータによると、年間二、三百件ほどの訴えが寄せられていますね。
なかには、すぐにも対応しなければならない場合もあろうし、
一方で気に食わなければ何でもかでも訴えるというケースも有るでしょうね。
教師B
自分が悪くて指導されたのに、心が傷ついた、人権が侵害されたと被害者を装う者も出てくる恐れがあると思いますが
占部
例えば、川崎市の小学校でこんな事例があったそうです。
授業中にしばしば立ち歩きやおしゃべりをする児童がいて、
ある時、教師が叱責し、腕を引っ張って着席させるなどしたところ、
人権オンブズパーソンから「人権侵害」と認定され、謝罪させられたというのです。
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致知 2015年5月号
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