著者はフランスの宗教史家
イエスにまつわる話を科学的に説いた本
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イエスは、それまでに一向名の知られていなかったガリラヤの小さな町、ナザレで生まれた。
イエスは、生涯、「ナザレびと」という名で呼ばれた。
そうして人が、イエスを、その伝説中で、ベツレヘムに生まれたことにしおうせたのは、
かなり無理な寄り道によってであるにほかならない。
ーー中略ーー
彼の誕生日は正確にはわからない。
イエス派、アウグストゥスの代、おそらくローマ暦７５０年頃に、
すなわち、全文明国民が彼の誕生日だと考えている日から始まる紀元の第１年よりも幾年か前に生まれた。
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ヨハネの真の教派は、キリスト教と半ば融け合い、
キリスト教の小さな異端者の状態に移り、杳として消え失せた。
ヨハネは、未来を予感できたようである。
もし彼が、けちくさい敵対などをやっていたら、その頃のたくさんの宗派の中に、
今日では、忘れられてしまったことであろう。
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