西ローマ帝国崩壊から、中世に至るまでの歴史についての古典(?)_として有名な本
内容としては、塩野七生さんの本でカバーできているように思えた。
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イスラムとキリストの戦いが激化していた時代について
こういう状態の下でも依然として商業に従事していたのはユダヤ人だけであった。
ユダヤ人の数はどこへ行っても多かった。
アラビア人はユダヤ人を追放しなかった、虐殺もしなかった。
キリスト教徒はユダヤ人に対する以前の態度を変えなかった。
従って、ユダヤ人だけが商売で生計を立てていく唯一の階層を作っていたのである。
それと同時に、ユダヤ人はイスラム圏とキリスト教圏の双方、
あるいは言葉を換えて東方世界と西方世界の双方と言ってもよいが、
この二つの世界の間に残った唯一の経済的架け橋ともなったのである。
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ヨーロッパ世界の誕生 ピレンヌ
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