著者は、理系の科学者で、元東京電力の社員で、福島原発の所長でもあった人
この本を執筆中に東日本大震災が発生したようです。
この本の構成は最初に原子力発電の仕組み、
放射能を含めた原子力技術の安全性の指標についての説明
福島第一原発事故の説明
これまでの、もんじゅを含めた原発事故の概要と教訓
です。
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放射線のエネルギーは熱に変わるので、原子炉が停止しても、
原子炉は発熱している。
これを崩壊熱(decay heat)あるいは蒸留熱(residual heat)とよぶ。
ーー中略ーー
運転中は原子炉が発生する熱の6%(一般的に6から7%)が崩壊熱である。
したがって原子炉が停止直後は6%の発熱があり、
時間が経つにつれて指数関数的に減少していくが、
それでも12時間後で約0.7%、24時間後で約0.5~0.6%、
48時間後で約0.4~0.46%、7日後で約0.3%である。
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原子力発電所の事故・トラブル 二見常夫
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