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2013年の日本の政治

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2013年の政治を振り返ると、やはり最初にくるのがアベノミクスでしょう。

1.機動的な金融政策
2.積極的な財政出動
3.成長戦略


衆議院が解散し、自民党が勝つことが予想されていた11月末から
為替は円安に振れ、2013年もその傾向が続きました。
3月までは、日銀総裁が黒田総裁になるのか、
そして実際に日銀の金融政策決定会合にて多数決で金融緩和を進めていくのか
が話題になりました。
実際に金融緩和を決定し実行すると、円安はさらに進んでいき、
他国からは賞賛と、そしてやっかみと自国経済に対する被害からの批判がありました。

3月以降5月くらいまでは予算編成も含め、公共事業を積極的に増やしていいのかがメディアを賑わしていましたが、消費税の問題などでいつの間にか話題は雲散霧消し、
積極財政も可能な状況となりました。

6月までに成長戦略が発表されたものの、
残念ながらこちらはあまりにもひどい、というか効果のないものばかりで
マーケットの反感を買いました。

7月以降、消費税増税するか否かが9月末まで延々と続き、
参院選の焦点にもなったくらいで、
消費税増税によってアベノミクスは台無しになる、という論調が多かったです。

10月になって消費税増税論争が決着すると、
残りはずっと特定秘密保護法に対してだけメディアで騒がれていました。

メディアで大きく取り上げられたもの以外にも、
減反政策の見直し
生活保護法改正
国家安全保障会議の設置
などがありました。

アベノミクスについては、成長戦略がまだまだではありますが、
今のところよくやったなあ、と思います。
今後の懸念は
来年の消費税8%によりどの程度の悪影響があるのか、
消費税は10%に上昇するのか
ですね。
この悪影響を上回る成長戦略を打ち出せるのか、 
にかかってくるのではないでしょうか。

震災復興については、残念ながらあまり進んでいるようには思えません。
政府(地方も国も)が復興後のビジョンを打ち出せていないこともあるでしょう。
あとは建設業に従事する人が少なくなってきたこともあって、金を出しても人がなかなか集まらない状況にあるようです。
後者は短期的に解決する問題ではないですので、長期戦になりそうです。

福島原発事故対応についても、遅々として進んでいない印象を受けます。
核燃料棒を取り出すとか、やりやすいところから着手している感があり、
最終処分場の決定については、まだまだです。
福島原発周辺に中間貯蔵施設を作るための国有化案を地元に打診しました(ここ)が、
これも事故後3年近く経たないと決断できないことだったのか、疑問が残ります。
ですが、年末に入りようやく中央政府主導で政策を決定する方向で動きつつあるのが今後の希望ですね。

外交・安全保障につづく


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