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東京都政 明日への検証 佐々木信夫

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【送料無料】東京都政 [ 佐々木信夫(1948-) ]
価格:735円(税5%込、送料込)


著者の本をこれまで2冊読んできたが、それらとわりと被るところが多い。

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石原都政についての都庁内の議論

①知事周辺が次々に花火を打ち上げるのに対し、都庁の組織はそれを政策に高める力が弱い。
局によっては、石原知事の人気や強さをテコに、いろいろな課題や過去のツケを解決しようとしているが、
どこの局でもそうだという雰囲気にはない。
政策をどう作り上げ打ち出すかという点で、都庁の官僚組織はあまりにも脆弱である。

②石原知事は、自分の関心のある分野ではいろいろやる気を出す人だ。
しかし、知事の関心のない分野が放置されている気がする。
とりわけ都政の内部に対してはあまり関心がない。


都民を巻き込んだ議論や世論形成、情報公開に手がついていない。
政策形成過程もオープンではない。

「重要な都政の課題では都民投票も辞さない」と公約しているが、いまだに都民投票を課すような話は出てこない。

華やかにすぐ結果の出る課題ばかりに走っている。
それが、知事サイドの徹底した秘密主義にも現れている。
だから、根回しや事前に話をするというこれまでの仕事のやり方ができなくなって、
都議会や区市町村、関係団体との間に摩擦が生じている。

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都のディーゼル車NO作戦へ自動車業界の協力を迫っていた。

都の要請の後、メーカー代表が
「われわれも最大限の努力を約束しますが、総合的に行政、都民、運送業者が一体となって協力しあって・・・」と型通り応え始めると、
石原はそれをさえぎるようにこう述べた。
「相互に努力するというのはもう聞き飽きた。
都は自分でやりますから。
国と衝突して都が負けたっていい。
恥をかくのは通産省など国だ。
現に(肺がんなどで)人がバタバタ死んでいるんだから、黙示録的世界だよ」
と。



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