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国際労働基準法 ILOと日本・アジア 吾郷眞

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国際労働基準法―ILOと日本・アジア/三省堂
¥2,160
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以前、ラジオ「ザ・ボイス そこまで言うか」でILOが言及されてて、なんだろう?と思って借りてきました。

この本を読んで初めて知ったのだが、このILOという組織は国際連合発足後にできたのではなく、
第一次大戦後に設立されている。
当時の社会主義の考えが広まったことも背景にあるんでしょうか。

正直、この本を読んでもよくわからなかった。

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国際社会を人間の体にたとえ、戦争を病気とすれば、集団安全保障の仕組みを用いてそれに対処することはいわば外科的治療であり、戦争の遠因である社会問題を解決しようとすることは、病原に立ち戻った上で治療を目指す内科的治療ということになろうか。

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どの国連機関でも共通であるが、
国際公務員には、いかなる国からの影響も受けてはならない中立性が期待される一方、
まんべんなくいろいろな地域の国の人が職員となるよう、「地理的配分」が考慮されなくてはならないため、
自ずから政治判断が入り込むこととなり、ILOの職員人事もこのことに関して例外ではない。

ただし、一般的には、ILOはその人事政策において地理的配分よりも能力、能率を重視する傾向が強く、国連体制の中では能率が良い方の機関とされている。
もっとも、その分だけ西欧(言語)中心的事務局になっていることは否定しない訳にはいかない。
事務局長も75年以上にわたる期間中一貫して西欧の国(特に英米仏から選出されており、日常の職務遂行形態においても英国やフランスの行政事務の色彩が強い)


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