昨年末に刊行されて以来、大きな話題になっていたこの本
予約が詰まっていて、借りれるまで今までかかりました。
個人的には、大したものではなかった。
とくに新しいことが多く書かれているわけではない。
初めてこの種の本を読む人にとっては、著者がイギリス人である点、論点が明白であるが故にわかりやすいし、納得しやすいのではないでしょうか。
「史実を世界に発信する会」の茂木弘道さんのことが度々取り上げられていた。
著者は三島由紀夫と交流があったようで、度々本の中で言及されている
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二年前(1967年)に三島氏は日本の軍当局、特に防衛庁と交渉し、私的軍隊が訓練を受ける機会を許された。
三島氏が防衛庁長官から許しを得ようと務めたのは、「楯の会」の学生が銃器を使用することだった。
一年の交渉の後に合意に達したが、銃を発射することは許されなかった。
「楯の会」は三島がデザインして、支給した黄緑色の制服が特徴である。
陸軍の助けを借りて、国家警備隊まがいの組織を作るという考えそれ自体が多くの日本人にとっても、外国人にとっても常軌を逸したことのように思える。
昨年少しだけ報じられたものの、三島氏の活動がほとんど取り上げられない理由がそこにある。
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金大中という人物は、偽物だ。
本物の人物ではない。詐欺師で、偽り者だ。
いつも駆け引きをしている演技者だ。
人々の気持ちを巧みに操る。
哀れむべき人間だ。
ーー中略ーー
光州事件こそ、金大中の欺瞞をはっきりと示した。
1980年5月、金大中は軍の頂点にあった全斗煥によって、逮捕された。
光州で争乱が起こると、金大中が誰よりも、その背景をよく知っていた。
金大中が欲しかったのは、権力だった。
彼はいつも自分の立場だけを、気にかけた。
光州事件の勃発する中で、金大中がもっとも心に留めていたのは、金大中自身であり、
権力を握ることだった。
光州事件から20周年にあたった2000年に、私が編者を務めた
「光州暴動」がニューヨークの出版社から刊行された。
事件を取材した10人の欧米メディア記者と、10人の韓国人記者が執筆した。
この本によって、当時かけなかった事実が、日の目を見た。
共同執筆者たちは、皆喜んで思いのままに振り返ってくれた。
光州事件の真の姿は”金大中暴動”だった。
彼自身が民主化の旗手を装って、大統領になることを狙って暴動をけしかけた事件だった。
われわれジャーナリストも踊らされた。
さながら、操り人形だった。
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