故吉田昌郎福島第一原発所長などの証言がある、「死の淵を見た男」の著者による作品
安部首相がFacebookで紹介したことで少し話題になり、
図書館で借りれるようになるのに時間がかかりました。
この本は、新左翼+アナキストによる爆弾テロ事件とそれに立ち向かう公安のお話
1974年8月80日、丸の内の三菱重工本社ビルが爆破された、事件をテーマにしています。
この事件の45日後、後楽園球場では長嶋茂雄の引退試合があったのだが、
この日、三井物産館で爆発が起きた。
これにより、都心の交通は麻痺状態に陥った。
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9月27日、共同通信によって配信された爆破事件犯からの犯行声明
きわめて身勝手な論理です。
1974年8月30日三菱爆破=ダイヤモンド作戦を決行したのは、東アジア反日武装戦線”狼”である。
三菱は、旧植民地主義時代から現在に至るまで、一貫して日帝中枢として機能し、
商売の仮面の影で死肉を食らう日帝の大黒柱である。
今回のダイヤモンド作戦は、三菱をボスとする日帝の侵略企業・植民者に対する攻撃である。
”狼”の爆弾により、爆死し、あるいは負傷した人間は、「同じ労働者」でも「無関係の一般市民」でもない。
彼等は、日帝中枢に寄生し、植民地主義に参画し、植民地人民の血で肥え太る植民者である。
”狼”は、日帝中枢地区を間断なき戦場と化す。
戦死を恐れぬ日帝の寄生虫以外は速やかに同地区より撤退せよ。
”狼”は、日帝本国内、及び世界の反日帝闘争に起ち上がっている人民に依拠し、
日帝の政治・経済の中枢部を徐々に侵食し、破壊する。
また「新大東亜共栄圏」に向かって再び策動する帝国主義者=植民地主義者を処刑する。
最後に三菱をボスとする日帝の侵略企業・植民者に警告する。
海外での活動を全て停止せよ。
海外資産を整理し、「発展途上国」における資産は全て放棄せよ。
この警告に従うことが、これ以上に戦死者を増やさぬ唯一の途である。
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犯人が逮捕された後、全面自供で明らかになったこと
昭和49年3月頃、大道寺将司、あや子、片岡、佐々木の四名で、
”日帝”の象徴である天皇を暗殺すべきだという話し合いが行われ、
毎年8月15日、日本武道館でおこなわれる全国戦没者追悼式に出席するため、
天皇がその前日に那須御用邸から特別列車により帰京する途中の荒川鉄橋を爆破する計画が浮上した。
ここまで
結局、この計画は時間的な問題と、犯人の勘違い(一般人を警察と間違える)によって断念することとなったようです。
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1975年クアラルンプール事件が起きる。
日本赤軍がマレーシアのアメリカ大使館及びスウェーデン大使館を占拠した事件です。
犯人は、三菱重工本社ビル爆破事件の犯人である佐々木規夫など7人の釈放を要求します。
当時の首相、三木武夫は超法規的措置によって彼等は釈放される。(2名は自ら釈放されることを拒否したので5名が釈放)
1977年、ダッカ日航機ハイジャック事件が発生する。
日本赤軍と、クアラルンプール事件で釈放された佐々木則夫(東アジア反日武装戦線)がハイジャック事件を起こした。
当時の福田赳夫首相は、「人命は地球より重い」という発言をし、
再度超法規的措置で犯罪者を世界に解き放ちます。
佐々木則夫が釈放を要求したのは、
東アジア反日武装戦線の大道寺あや子と、浴田由紀子
日本政府は完全に方針を誤ったとしか思えない。
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