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宇垣一成とその時代

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宇垣一成は、陸軍の軍人であり、政治家でもある人

大正末期に、いわゆる宇垣軍縮と名のつく大きな軍縮を陸軍で行いました。
軍縮により
・軍の近代化を図る
・退役した軍人・将校を各小学校に派遣し、教練を施したことから、後の国家総動員体制に役立つ
という効果をあげました。

この本は学者による論文集という意味合いのほうが強く、とくに面白くはない。

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朝鮮総督になった宇垣一成は、昭和9年現地の学校で職員生徒にこういう。

「朝鮮人にも一日も早く兵役義務に服してもらわねばならぬと考えておる。
しかもそれには国民としての資格に必要である普通教育の完成、国語の普及を先決とし必要の条件とする。
・・・ただし普通教育の完備、国語の普及せる暁には朝鮮人も当然兵役義務に服すべきものである、と覚悟していてもらわねばならぬ

ただ、「兵役の義務」とは言っても、「国民としての資格に必要である普通教育の完成、国語の普及」が十分に及んでいない数多くの朝鮮民衆を即座に「兵力」として用いることはできなかった。
従って、朝鮮民衆の多くは1944年4月に朝鮮人への徴兵検査が実施(徴兵制の閣議決定は1942年5月)されるまで、日本の大陸政策への「兵力」外協力者にとどまらざるを得なかった。




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