疑問だらけの中学教科書 森本真章 滝原俊彦より
駒沢大学教授、松山治郎氏による
制憲議会当時、社会党の森三樹二氏は
「この憲法はあまりにも他に依存し、あたかも委任統治国であるかのような弱々しい観念を植え付けるものである。
われわれはもっと根本的な情熱的な大理想を持って、この憲法を制定せねばならぬと考える。
この前文の内容や形態もそうしたところの信念にかけていると私は考えている」
(21年7月9日)旨を強調していた。
ーー中略ーー
また、同じ社会党の鈴木義雄氏(後の片山内閣の法相)は
「憲法前文を読むと、まことに冗漫であり、切れるかと思えば続き、源氏物語の法律版を読むが如き感がある。
極端に申せば、泣くが如く、訴うるが如く、嫋々として尽きざること糸の如しと言いたい。
一抹の哀調すら漂っているように感ずるのである。
これ果たして経国の大文字と言うことが出来るであろうか」
(21年6月26日)と断じている。
ーー中略ーー
共産党の野坂参三氏は
「平和主義の空文を弄するな」と語気鋭く迫り
「当憲法第二章は、我が国の自衛権を放棄して民族の独立を危うくする危険がある。
それ故に我が党は民族の独立のため、この憲法に反対しなければならない」
(21年8月24日)と、結論づけていた。
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日本国憲法制定時の共産党・社会党
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