ここ
今月号の特集は「心の持ち方」
二宮金次郎の7代目の子孫の中桐麻里子さんの対談
中桐
「たらいの水の話」というのがありますね。
水を自分の方に引き寄せようとすると向こうへ逃げてしまうけれども、
相手にあげようと押しやれば自分の方に戻ってくる。
だから人に譲らなければいけないと。
けれどもこの話には実は前段があるのです
人間は皆空っぽのたらいのような状態で生まれてくる、
つまり最初は財産も能力も何も持たずに生まれてくるというのが前段にあるのです。
そしてそのたらいに自然やたくさんの人たちが水を満たしてくれる。
その水のありがたさに気づいた人だけが他人にもあげたくなり、
誰かに幸せになってほしいと感じて水を相手のほうに押しやろうとするんです。
そして幸せというのは、自分はもう要りませんと他人に譲ってもまた戻ってくるし、
絶対に自分から離れないものだけれども、その水を自分のものだと考えたり、
水を満たしてもらうことを当たり前と錯覚して、足りない足りない、
もっともっととかき集めようとすると、幸せが逃げていくんだ
というたとえ話だと教わったんです。
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宮崎県では、豊富なスギの資源を活用できないかと、
ガードレールにしたり、橋を作ったり、
読売ジャイアンツのキャンプ場としてのドーム球場を作っている。
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岸信介元首相の叔父は松岡洋右(満鉄総裁)
岸の曽祖父は、佐藤信寛で、吉田松陰の門下だった。
岸信介が首相時代、日米安保改正反対運動があり、
連日国会はデモ隊に取り囲まれていた。
それに対して岸は官邸で野球中継を見ながら次のようにポツリと言った。
「新聞は国民すべてが反対しているようなことを書くが、
野球場は満員じゃないか。
反対しているのは共産主義者に扇動されたほんの一部だと思うんだがね」
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致知 2013年9月号
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