この本は、第二次大戦中に書かれたもので、
共産主義、マルクス主義の幻想を打ち砕くものとして有名な経済学の書
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民主主義は、本質的に手段であり、国内の平和と個人の自由を保証するための功利的な制度でしかない。
民主主義は決してそれ自体、完全無欠でも確実なものでもない。
そしてまた、これまでの歴史において、いくつかの民主主義体制のもとでよりも、
独裁的な支配のもとでのほうが、しばしば文化的・精神的自由が実現されてきたということを忘れてはならない。
また、きわめて同質的な、そして空論ばかり振り回す多数派の支配の下では、
民主主義政府は最悪の独裁体制と同様に圧政的なものとなることは、
少なくとも可能性としては考えられる。
しかしここで強調したい点は、独裁が必ず自由を破滅させるということではなく、
むしろ、独裁は強制と理想の押しつけに最も有効であり、
大規模な中央計画が可能になるために欠かせないが故に、
計画化は独裁へと向かっていくものだということである。
計画化と民主主義の間に衝突が起こるのは、民主主義は、経済統制政策が求める自由の抑圧にとっての障害になるからに過ぎない。
だが、民主主義が個人の自由を保証することをやめれば、それは全体主義体制のもとでもなんらかの形で存続していくことができるかもしれない。
真の「プロレタリア独裁」は、形だけ民主主義的であることはできるにしても、
経済体制の中央統制を実行すれば、これまで発生したどんな専制政治が行ったのにも劣らないほど完全に、個人の自由を破壊してしまうに違いない。
共産主義、マルクス主義の幻想を打ち砕くものとして有名な経済学の書
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民主主義は、本質的に手段であり、国内の平和と個人の自由を保証するための功利的な制度でしかない。
民主主義は決してそれ自体、完全無欠でも確実なものでもない。
そしてまた、これまでの歴史において、いくつかの民主主義体制のもとでよりも、
独裁的な支配のもとでのほうが、しばしば文化的・精神的自由が実現されてきたということを忘れてはならない。
また、きわめて同質的な、そして空論ばかり振り回す多数派の支配の下では、
民主主義政府は最悪の独裁体制と同様に圧政的なものとなることは、
少なくとも可能性としては考えられる。
しかしここで強調したい点は、独裁が必ず自由を破滅させるということではなく、
むしろ、独裁は強制と理想の押しつけに最も有効であり、
大規模な中央計画が可能になるために欠かせないが故に、
計画化は独裁へと向かっていくものだということである。
計画化と民主主義の間に衝突が起こるのは、民主主義は、経済統制政策が求める自由の抑圧にとっての障害になるからに過ぎない。
だが、民主主義が個人の自由を保証することをやめれば、それは全体主義体制のもとでもなんらかの形で存続していくことができるかもしれない。
真の「プロレタリア独裁」は、形だけ民主主義的であることはできるにしても、
経済体制の中央統制を実行すれば、これまで発生したどんな専制政治が行ったのにも劣らないほど完全に、個人の自由を破壊してしまうに違いない。
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