Quantcast
Channel: 読書は心の栄養
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1745

世界の歴史20 中国の近代 市古宙三

$
0
0

清末から国共合作のあたりまでを描く本

アヘン戦争などの説明がとても面白かった。

=================

中国には「よい鉄は釘にはしない、よい人は兵にはならない」ということわざがある。
碌でなしでなければ兵隊にはならないというのだ。
だからいま、政府が郷勇を募集しても、集まってくるのは、住所は不定、身元のはっきりしない連中、
白蓮教の乱を起こしたと同じ流民の類で、かれらは「兵隊になれば食える」と思って郷勇になったのだ。
一方、彼らを率いる下士官には游民が多かった。
游民というのは、働く場所も能力もありながら働くのがいやで、
町の盛り場で、ゆすり、たかりをしたり、博打をしている連中である。
これでは郷勇が強かろうはずがない。
それなのに郷勇がでていくと白蓮教の乱がしずまったのは、郷勇が強かったからではない。
いままで白蓮教徒として官兵と戦っていたものが、郷勇の方が待遇がいいのでこちらにうつっただけのことである。
「戦闘をして郷勇が白蓮教徒を負かした」というよりも、
「政府が金で叛徒を買収した」というほうが適当だろう。

世界の歴史〈20〉中国の近代 (河出文庫)/河出書房新社
¥価格不明
Amazon.co.jp


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1745

Trending Articles