この本は冷戦崩壊前に書かれた本で、イデオロギー対立を軸に自衛隊創設までの道のりを書いている。
副題にある、保守、リベラルは自民党、社会党ではなく、55年体制前の
吉田内閣という保守に対抗する、鳩山一郎率いる自由党を意味している。
社会民主主義者というのを社会党にしているが、
この本にも書かれているように、社会党は55年体制前に左右に分裂していて、
そのうちの右派社会党は社会民主主義者と言ってもいいが、
左派社会党はマルクス主義者なんで、社会民主主義者とはちょっといえないと思う。
冷戦前の本という意味での意義はあるが、21世紀になってまで読む必要はないかな
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