妻が以前読んでいて面白そうだったので借りてきた。
ココ・シャネルはご存じ有名ブランドシャネルの創設者
実はシャネルはナチスのスパイでもあったわけで、
第二次大戦後、危うく裁かれるところでこれまでのコネクション(チャーチル首相とか)やお金をつかってその難を逃れている。
当時、ドイツ兵に売春をしていたという理由で丸坊主にされて市内を引き回されていた女性の写真を見たりすると、やっぱり金なんですね、と思ってしまう。
実は肝心のシャネルの会社はココ・シャネルの会社とは言えない。
Wikiではあたかもシャネルの宣伝文句が書かれているが、
実際はこの会社は共同所有者となっているヴェルテメール兄弟の会社
シャネルが有名な香水No5の販売を彼らに任せ、共同出資で設立した会社が現シャネルの会社
ココシャネル自体は強烈な反ユダヤ主義で、当兄弟はユダヤ人
会社が上手く行き始めると、ココシャネルはヴェルテメール兄弟が不当に利益を搾取していると考え始め、対立し始めるが、兄弟が1枚も2枚も上手
戦後にシャネルが困ると、権利を全部兄弟が持つ代わりに生活費などを面倒見るようになる。
世の中にはナチス嫌いは多いが、果たしてこのことを知っている人はどれくらいいるのか
そして、それを知ってもシャネルを買い求めるのだろうか
この本でナチスが政権を取った後、ナチスへの資金援助を行った実業家の名前が書いてあってよかった。
今度調べてみたい。
アルフレート・フーゲンベルク
フリッツ・ティッセン
クルト・フォン・シュレーダー
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