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小説フランス革命2 バスティーユの陥落 佐藤賢一

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小説フランス革命第2巻(前巻はここ

 

第1巻最終では、政府の軍が出動されるか、という段階

実際には

・フランス人の軍人はフランス国民に対して弾圧したくない

・フランス人以外の軍人は、政府にお金がないので働こうとしない

ということで、あまり大事にはならない

その動きを見て取ったミラボーは、うだつのあがらない弁護士、デムーランを焚きつけ、

パリの民衆を扇動させていく。

パリ市民は武器を携え、政治犯を収容するバスティーユを目指し、籠城戦の上、バスティーユを陥落させる。

これが、フランス革命の代名詞といってよい事件であるが、この本を読んで知ったが、

この段階でもほとんどのフランス人は共和制(王政を廃す)がいいなどとは思っていないことだった。

 

ここで、ラ・ファイエットが登場する。

彼はアメリカ帰りの貴族であり、彼が有名な人権宣言を起草する

憲法を起草する前に人権宣言を発表することに対して、

・憲法の中身が制限させられる

という点でミラボーは反対するも、

ロベスピエールのような大半の議員は賛同し、人権宣言が発表される。

 

市民はというと、人権宣言に最初は喜んでいたが、人権でお腹は膨れないと思い、

再び蜂起する。

パリの婦人の大集団がベルサイユ宮殿に乗り込み、

民衆の声を聞いてもらうという名目でルイ16世とマリーアントワネット夫妻を拉致し、

パリ市内へと連れて行くところでこの巻は終了する。

 

 


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