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PKOの真実 関はじめ 落合畯 杉之尾宜生

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PKOにおける自衛隊の役割とこれまでの体験が載っていてためになった。

 

しかし、この本で初めて知って衝撃だったのは

1.自衛隊には正当防衛や緊急時に武器を持って銃撃する必要があるときがあるが、

正当防衛か、緊急時かの判断は「個人」に任されており、上官の命令は関係ない。

仮に正当防衛でも緊急時でもないと判断されると、「殺人罪」として問われるが、

この判断を個人に任されるというのに驚いた。

かりに上官が「撃て。責任はすべて俺が取る」と言ったとしても、撃って罪に問われるのは撃った本人なのだそうだ。

 

2.現行では軍法・軍律がないので、指揮官が勝手に指揮下の部隊を動かし、戦闘を開始した場合、どんなに重罰でも七年以下の懲役で済むらしい(この本は2004年に出版されているので、その後事情が変わっている可能性はある)

 

正直、右左関係なく、上記2つについては早急に改善しなければならないと思う。

 

 


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