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小説フランス革命4 議会の迷走 佐藤賢一

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小説フランス革命第4巻はとうとう共和制に突入しそうな雰囲気が出てくる。

 

ラファイエットがフランスを実質牛耳る結果となり、いくつかの地域で虐殺を行ったりしていた(故意かどうかはともかく)。

そうした機運に乗り、自らの復権を考えるミラボーだったが、体を壊し、亡くなってしまうまでを描いている。

3巻にあった教会を縛る法律が困難の果てに発効され、

神父たちはフランス国に属することを誓うかどうか求められ、誓わない場合には新任の神父に教区を奪われると脅される。

いくつかの地域では法律に宣誓するが、いくつかの地域では法律をボイコットする。

ボイコットした神父たちは、自分の代わりなど来ても地域の教徒の信頼は勝ち取れないとたかをくくっていた。

地方の混乱と同時に、パリにおいても王様が亡命を考え始める。

先の教会を縛る法律に強制的にサインさせられたり、自らのこれからの道に不安を覚えたのかもしれない。

議会では王様の亡命の禁止を図る法律が出てきて、ミラボーは反対する。

ミラボーは王様に一度亡命してもらい、臨時政権を立ち上げてクーデターを起こし、現議会などを刷新することを企てていたのだが、無理がたたって体を壊し、そのまま亡くなってしまう。

 

 


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