組織の存在を隠してまでずっと解読していた暗号メッセージとはなんだったのでしょうか
このメッセージは、主に米国内にいるスパイとソ連との間で行われていたものでした。
このプロジェクトは、ヴェノナプロジェクト、文書(メッセージ)をヴェノナ文書と呼ばれています。
調査の結果、主だったものだけで以下のスパイが発覚しています。
ラフリン・カリー
ルーズベルトの主席経済顧問で支那問題を独占的に助言していた
アルジャー・ヒス
ルーズベルトの親友で、国際連合設立にも関わる。ヤルタ会談にルーズベルト大統領と立ちあう
ハリー・デクスター・ホワイト
ルーズベルトの財務次官補
日本に最後通牒を突きつけたハル・ノートの起草者
戦後のブレトン・ウッズ協定の立役者
ローゼンバーグ夫妻
ソ連に原爆技術を流した
戦後、短期間でソ連が原爆を開発できたのは彼らなどのおかげ
戦後、短期間でソ連が原爆を開発できたのは彼らなどのおかげ
などなど、数多くの重要人物がこのヴェノナ文書によってソ連のスパイであることが分かりました。
ローゼンバーグ夫妻に関しては、ローゼンバーグ事件にあるように
裁判が行われ、既に疑惑はありました。
実は、このとき彼らに対するメッセージの解読は終了していたのですが、
冷戦まっただ中で、ソ連に対して暗号が解読できていることを公表できなかったため、
ヴェノナ文書による証拠は提示せず、他の情報から死刑を宣告しました。
現在、まだわかっていないメッセージもあり、かつ暗号解読はしたものの、
スパイがコードネームで呼ばれているために、誰かわかっていないものも多くあります。
その中には、ルーズベルトの政権のかなりの高官、
そして当時の軍部のかなりの地位の人
が含まれているという。
これは、SFではありません。
「事実は小説より奇なり」です。