西部ゼミナールで紹介されていた。
この本はアメリカにおける経済学の潮流の歴史とその著名な方の伝記を紹介した本
ジョーン・ロビンソン
「経済学を学ぶ目的は、経済問題に対する出来合いの対処法を得るためではなく、
そのようなものを受け売りして経済を語る者にだまされないようにするためである」
米国版ケインズ経済学の黒幕、ポール・サミュエルソンの先生だったシュンペーターは、
あるカクテルパーティの席で次のように語ったという。
「サミュエルソンはユダヤ人だからハーバードとしては彼を終身在職権のある教職に
任命できないというのであれば、いかにもハーバードらしいということで
私には理解できる。
ところが、本当はそうではない。
彼がこの大学の経済学部教授たちの誰よりもすぐれていることが、
彼を学部内に受け入れることの障害になっているのだ」
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ミルトン・フリードマンはケインズ経済学を徹底的に批判し、
ノーベル経済学賞を受賞した。
彼はハンガリーからのユダヤ系移民の子として生まれ、
シカゴ大学で教鞭をとる。
彼は新自由主義の生みの親であり、
彼の教え子がたくさん育ったことから「シカゴ学派」と呼ばれる学閥が存在する。
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経済学者の栄光と敗北 東谷暁
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