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スイス領事の見た幕末日本 ルドルフ・リンダウ

スイス領事の見た幕末日本/新人物往来社
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タイトルではスイス領事と書かれているが、
実際には外交官だった著者が、シナを出る時に誘われて日本に来たのがきっかけなようです。
領事としてよりも、日本国内を旅行したかっただけのように見えます

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日本という国は、あらゆる文明国の中でも、武器を持つ習慣が最も広まっている国であるので、
その危険な習慣の不都合をできるかぎり避けるために、厳しい規則を採用せざるを得なかった。
正当防衛以外の場合でなければ、路上で何人も刀を抜けば、
決まってこの上なく重い罪に問われるのである。
ーー中略ーー

槍の刃先、中の銃口さえもが丁寧に鞘に包まれているのは、平和時に、
なんなれと武器を人の目に晒すことを禁じている厳しい禁止命令のためなのである。
だから、イギリスの公使で、いつも自分の国の槍兵隊に守られて江戸まで出向いていた
ラザーフォード・オールコック卿は、日本政府から、
護衛隊の槍の刃先を隠すように言われたのであるが、それは、住民たちの中に、
彼らの敵対的な気持ちを育むような想像を生じさせることを避けるためであった。

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一般に、日本人について知性を誇張しすぎてきている。
育ちがよく、忍耐強く、人を裏切ることのない優しい顔で話に聞き入ることを心得ている彼らは、
細かい、繊細な、抜け目のない精神を持っている。
しかし、ヨーロッパの人種の力を作り出している、あの洞察力、あの視野の広さ、あの創造力は確かに持ち合わせていないのである。
このような彼らの知的状態は、文明の劣等性というよりは、
人種の劣等性に因ありとせねばならないようである。
おそらく「大名」は、中世のヨーロッパの城主よりは、遥かに教育があり、聡明である。
しかし、日本は、今のこの時代にヨーロッパが生み出してきたように、
哲学的な人間を生み出すことができるなどと主張するのは馬鹿げてもいよう。
ヨーロッパの古代の高みから下って、ヨーロッパ世界を変質させ、
豊かにしてきた哲学、文学、芸術の汲みつくすことのできない泉も、
決まって日本の哲学や文学の荒れた畑を活性化することはできなかったのである。

ここまで
人種差別の匂いがブンプン漂ってきます

外国人がみる日本人の「本来の」国民性」も参照ください


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