ハンナングループのドン、浅田満の半生を描いた本
ハンナングループは、北は十勝ハンナンから南は九州ハンナン鹿児島営業所まで、
全国に食肉ネットを張り巡らせる。
近年は金融や建設業にも進出し、中部国際空港の公示も手がけている。
2002年6月あっせん収賄容疑で逮捕された衆議院議員・鈴木宗男には
ふんだんに金を与えて実質、自己の舎弟とし、
大阪府の前知事・横山ノックはもちろん、現知事の太田房江をも
大阪・羽曳野の自宅に呼びつけ、密議を主催する。
隣接する藤井寺には元横綱・北勝海が率いる八角部屋のため
大阪稽古場を設立したのを手始めに、庇護し、手なずける力士、野球選手、
プロゴルファー、歌手、芸能人は数知れない。
1998年秋には、当時官房副長官を務めていた鈴木宗男のゴリ押し推薦で、
天皇、皇后が主催する園遊会にも招待された。
ここまで
こんな人がいたんですね。
関西では有名なんでしょうか。
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私は同和の方の団体は部落解放同盟だけしか知らなかったのだが、
その他に1970年に共産党系の同盟員が脱退して作った
部落解放同盟正常化全国連絡会議→ 全国部落解放運動連合会(全解連)
そして、1960年に自民党の影響下で作られた全日本同和会(同和会)がある。
流れを見るとわかるが、共産党と部落解放同盟は対立しているようだ。
以下、元朝日新聞編集委員、高木正幸さんによる比較
「同対審答申」問題について
解放同盟
「明治四年の身分解放令以来の画期的なもので、思想的に批判すべきは批判し、
その完全実施を解放運動の柱、闘いの武器とすべきだ」
共産党
「米日独占支配の政府のもとで解放ありとする自民党政府の幻想、欺瞞政策
に乗せられたもの、毒まんじゅうだ」
「窓口一本化問題」について
解放同盟
「同和政策は解放同盟の運動の成果として勝ち取ったもので、答申に書いてある
『地区住民の自発的な意志に基づく自主的な運動と緊密な調和を保つ』
とあるのは、解放同盟以外にありえない」
共産党
「すべての部落民は同和行政の恩恵を受ける権利を持つ。
『窓口一本化』は、解放同盟が同和行政を独占しようとするものである」
「糾弾」問題について
解放同盟
「糾弾は差別の誤りを正し、自覚を促す教育である」
全解連
「糾弾は暴力であり、差別の元凶である」
「差別の本質」問題について
解放同盟
「部落差別は、意識の中に変わらず普遍的に存在する。
また、生産過程から排除され、市民的権利、なかんずく就職、教育、居住の
機会均等の権利を侵害されている」
全解連
「差別は、社会の近代化、混住化によって、より拡散している。
他の差別一般と共通して考えるべきである」
私はこの問題に詳しいわけではないが、
この文を見る限りにおいては、
同対審答申についてはどちらも変だと思うが、
その他については、共産党・全解連の主張のほうに共感できた。
全日本同和会のことは全く書かれていない。
おそらく、主張がなされていないのかもしれません。
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食肉の帝王 溝口敦
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