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情報格差社会

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低線量被爆のモラル、という本で紹介されていた記事(ここ

2011年9月13日の「朝日新聞」に内田樹氏の「情報格差の拡大」という記事が掲載されていた。

「情報格差社会」

 情報格差が拡大している。
一方に良質の情報を選択的に豊かに享受している「情報貴族」階層がおり、
他方に良質な情報とジャンクな情報が区別できない「情報難民」階層がいる。
その格差は急速に拡大しつつあり、
悪くするとある種の「情報の無政府状態」が出現しかねないという予感がする。
ーー中略ーー
インターネット・ユーザーとして実感することは、
「クオリティの高い情報の発信者」や「情報価値を適切に判定できる人」のところに
良質な情報が排他的に集積する傾向があるということである。
そのようなユーザーは情報の「ハブ」になる。
そこに良質の情報を求める人々がリンクを張る。

逆に、情報の良否を判断できないユーザーのところには、
ジャンク情報が排他的に蓄積される傾向がある。

「情報の良否が判断できないユーザー」の特徴は、
話を単純にしたがること、
それゆえ最も知的負荷の少ない世界解釈法である「陰謀史観」に飛びつくことである。

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