Quantcast
Channel: 読書は心の栄養
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1745

河野談話作成過程の検証結果全文を読む Part4

$
0
0

2014年6月20日、河野談話作成過程の検証結果が衆議院予算委員会理事会に提出されました。

その全文が産経新聞に掲載されています。

前回の続き

具体的な韓国との談話文言の修正に対する論点は3つ

(1)慰安所の設置に関する軍の関与
(2)慰安婦募集の際の軍の関与
(3)慰安婦募集に際しての「強制性」

まず、河野談話自体の文言から上の論点にあたる文章を挙げてみる(河野談話はここ

(1)慰安所の設置に関する軍の関与
長期に、かつ広範な地域にわたって慰安所が設置され、数多くの慰安婦が存在したことが認められた。慰安所は、当時の軍当局の要請により設営されたものであり、慰安所の設置、管理及び慰安婦の移送については、旧日本軍が直接あるいは間接にこれに関与した。
(2)慰安婦募集の際の軍の関与
慰安婦の募集については、軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たった
(3)慰安婦募集に際しての「強制性」
甘言、強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、更に、官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった。
これらの文言がどのようにして作り上げられたのか、見てみたい。

この報告書の記事によれば、(1)(2)に関して
韓国は日本軍の”指示”を要求していたが、
日本は受け入れず、妥協案を出して交渉していき、
意向→要望→要請
へと文言が変わっている。

(3)に関しては前回の政府調査では否定しているのに、
ここでは「曖昧」な形ではあるが、関与しているような印象を与える。

報告書の記事を見ると、
韓国側の
「事例が数多くあり」の部分の削除
の要求を退けてはいるが、
「当時の朝鮮半島はわが国の統治下」にあったことを踏まえ、慰安婦の「募集」「移送、管理等」の段階を通じてみた場合、いかなる経緯であったにせよ、全体として個人の意思に反して行われたことが多かったとの趣旨で「甘言、強圧による等、総じて本人たちの意思に反して」という文言で最終的に調整された
とあって、一部文言の修正があったことがわかります。
しかし、
官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった。
の文言について説明がない。
これは、暗に戦時中にインドネシアでオランダ人女性に対して行い、
発覚後、軍法で1944年、軍人が処罰された事件
を言っているのだろうか?

ただ、一般にあの文言を読めば、あれが朝鮮人女性に対して行われたかのような印象を与えるのも、また事実だと思う。

そして、この文言に関する説明がない、ということは
この文言に関しては韓国との文言のやりとりはなかった、ということなのだと思う。

こう書かれているように、この文言が日韓のすり合わせによって行われたことは明白です。
この交渉過程で、日本側は宮沢総理、韓国側は金泳三大統領まで案文を上げて最終了解を取った。
そして、この交渉についてこの報告書によれば
日韓間でこのような事前のやりとりを行ったことについては、1993年8月2日、
日本側から、マスコミに一切出さないようにすべきであろう旨述べたのに対し、
韓国側はこれに了解するとともに、発表の直前に日本側からFAXで発表文を受け取ったと言うしかないであろう旨述べた。
また、8月4日の談話発表に向けて日本側事務方が用意した応答要領には、
韓国側と「事前協議は行っておらず、今回の調査結果はその直前に伝達した。」との応答ラインが記載された。
とある。

特定秘密保護法に反対していた人は、なぜこれに声を上げないのか、全く意味がわからない。

つづく

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1745

Trending Articles