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正午二分前 外国人記者の見た関東大震災 ノエル・F・ブッシュ

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正午二分前 (ハヤカワ・ノンフィクション・マスターピース)/早川書房
¥2,160
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関東大震災が起きた時のことを被災者から話を聞いてまとめたと思われる本

感じたのが、関東大震災では津波のことが出てきていない。
少なくとも津波の被害はなかったということなのだろうか。

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この横浜港は東京とは違った理由で、しかも東京よりはるかに急速に、発達したのであった。
75年前に、アメリカ合衆国の初代日本駐在領事タウンゼント・ハリスが、
開港条約の交渉にあたっていたころの横浜は、実に民家が101戸という村にすぎなかった。
それが1923年の現在では、開港条約が締結された結果始められた貿易のお陰で、
人口50万という日本最大の貿易港となり、とくに生糸輸出の中心地をなしていたのである。

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入手できる最も正確な数字によると(今村教授が何ヶ月もかけての調査の結果まとめたもので、1925年に公表されたもの)、
関東大震災によるとみられる人的損害は死者9万9331、行方不明4万3476、
負傷者10万3733となっている。
行方不明の大多数はそのままになってしまった上に、重傷者の中には死んだ者もかなりいたので、
死者総数は優に14万を超えているものと見てよいので、この数字が一般に認められている。

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