とてもいい本
日本だけでなく(もちろん、日本が中心だけど)、
様々な国の様々な事例を紹介し、どう立派に生きるかの一つの指針となると思います。
是非読んでみてほしいです。
<ソニー>
1955年、盛田昭夫さんは出来上がったばかりのラジオを手にニューヨークに飛びました。
どこも相手にしてくれなかった中、突然チャンスが飛び込んできました。
それはアメリカの大手ブローバー社だった。
ラジオ部長のアーサー・グールドさんは、盛田さんが持ってきたラジオを調べて、
「このラジオの品質は素晴らしい、カンペキです。2年間で10万台購入する契約をむすびたい」
「ただし」と、グールドさんは言葉を続けた
「ジャパン・ブランドでは売れない。SONYではなく、ブローバーの名前で売ることが条件です。」
そのとき、盛田さんの顔がすぐにこわばったことを、グールドさんは覚えている。
「彼の表情はさっと曇りました。私はこう言いました。
『ソニーの名前を知る人はいない。いっぽう、我が社には50年の歴史があり、
毎年、広告に数百万ドルも使っている』」
盛田さんにとって、その注文はのどから手が出るほど欲しいものだった。
しかしそれは、自分たちが名付けた「SONY」というブランドを捨てることになる。
それは誇りが許さなかった。
盛田さんは、ブローバー社からの条件を断ることを決めた。
最後に盛田さんはこう言い残して去っていった。
「五十年後には、かならずおたくより有名になって見せます」
↧
13歳からの道徳教科書 道徳教育をすすめる有識者の会
↧