【楽天ブックスならいつでも送料無料】シュリーマン旅行記清国・日本(にっぽん) [ ハインリヒ... |
シュリーマンといえば、トロイア遺跡を発掘した世界的に有名な方
実はこの人、日本に来たことがある。
幕末に来日した日本滞在記
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日本人が世界で一番清潔な国民であることは異論の余地がない。
どんなに貧しい人でも、少なくとも日に一度は、町のいたるところにある公衆浴場に通っている。
しかも気候が素晴らしい。
いつも春の陽気で、暑さにうだることも、寒さを嘆くこともない。
しかし、にもかかわらず日本には他のどの国よりも皮膚病が多い。
疥癬(かいせん)を病んでいない下僕を見つけるのに苦労するほどだ。
この病気の原因を探るには実に苦労した。
いろいろ見聞きしたことから推量するに、唯一の原因は、日本人が米と同様に主食にしている生魚(刺し身)にあると断言できると思う。
ここまで
後半は??ですね
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浅草観音寺を訪れたときのこと
他国では、人々は娼婦を憐れみ容認してはいるが、その身分は卑しく恥ずかしいものとされている。
だから私も、今の今まで、日本人が「おいらん」を尊い職業と考えていようとは、夢にも思わなかった。
ところが、日本人は、他の国々では卑しく恥ずかしいものと考えている彼女らを、
崇めさえしているのだ。
そのありさまを目の当たりにして(それは私には前代未聞の途方も無い逆説のように思われた)長い間、娼婦を神格化した絵の前に呆然と立ちすくんだ。
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もし文明という言葉が物質文明をさすなら、日本人はきわめて文明化されているとこたえられるだろう。
なぜなら日本人は、工芸品において蒸気機関を使わずに達することのできる最高の完成度に達しているからである。
それに教育はヨーロッパの文明国家以上にも行き渡っている。
シナをも含めてアジアの他の国では女たちが完全な無知の中に放置されているのに対して、
日本では、男も女もみな仮名と漢字で読み書きができる。
「外国人から見る日本人の本来の国民性」も参照ください