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Channel: 読書は心の栄養
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法治国家と日本

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前回、「法治国家とは」という記事で法治国家とはどういう国家なのかを考えてみました。

ようは、法律で規制された国家ということです。

以前、記事「西洋はなぜ契約を重視するのか」にしたように、日本人は規則とかが面倒でしかたありません。

それなのに、なぜ行政府、ここでは主に国家公務員のキャリア官僚とする、はあれほどの量の法律を作り、それに矛盾しないような行動を取れるのでしょうか。

私なら発狂して投げ出してしまいたくなりそうです。

でも、彼らはそれが本業で投げ出すことなく粛々と行っている。

これには日本の教育が関わっているのではないでしょうか。
いわゆる「詰め込み教育」と、
それに伴う「レールに乗ったような人生」
です。

詰め込み教育による膨大な知識を覚えなくてはいかず、
それを覚えていくことで安定した人生を得られるとかんがえる思考があるからこそ、
あれだけの法律を作っては守っていくことができるのではないでしょうか。

日本は国際社会で生きていく以上、法治国家を辞めることは今更できません。
徳治国家といって納得するのは日本人だけで外国からしたら疑いの目で見られてしまうでしょう。

とすると、この詰め込み教育というのは完全に廃止するわけにはいかないのではないでしょうか。

かといって、あの教育に全く問題がないわけでもない。

行政機関に勤める人向けの養成機関を作って、そこで詰め込み教育をし、
法治国家である日本を守っていく人を育てていくべきなんじゃないでしょうか。

官僚などを目指さない人は、詰め込み教育は適度に行い、
柔軟な発想ができるような教育も行っていくのはどうでしょうか。

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