ローマの時代に辺境にいたと言われるゲルマン民族の文化を説明している本
著者は、以下にあるように、ゲルマン民族への偏見がある。
自分としては、ゲルマーニアの諸族は、何ら異族との通婚のために汚されたることなき、
本来的な、純粋な、ただ自分自らだけに似ている種族として、自らを維持してきたとする人々の意見に同ずるものである。
ゲルマン民族があたかも純粋な民族であると言っているわけだが、
こうした考えがナチズムへと発展したのではないか?と勘ぐってしまう。
そもそも陸続きにおいて、純潔な民族など生まれるとは思えない。
ゲルマーニア 岩波文庫 改訳 / コルネリウス・タキトゥス 【文庫】 |