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通産省と日本の奇跡 チャーマーズ・ジョンソン

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日本の経済史を通産省とその前身の官庁の政策から説く本
なかなか面白かった。
この本を読んで思ったのだが、
経済官僚としての
大正時代:吉野信次(吉野作造の弟)
昭和初期:岸信介 (安部首相の祖父)
戦後から高度成長期: 佐橋滋 (小説、官僚たちの夏の主人公のモデル)
この三人の果たした役割はとても大きいのだと感じた。

このなかで、吉野信次は初めて聞いた。

戦後、通産省は日本の自動車メーカーをアメリカのメーカーに負けないよう競争力をつけるため、トヨタと日産を中心とする系列に合併させようとしていた。
各メーカーには通産省の天下りがいたので、彼らを動員して、決して海外メーカーと合併させず、日本メーカー同士で合併して安定した大きな会社としようとしていた。
だが、通産省は三菱自動車に天下りの役人がいなかったようです。
三菱は官僚出身者をあまり受け入れなかったためだそうです。
このため、三菱は通産省からの影響をあまり受けず、結局クライスラーとの合弁会社を設立してしまう。


これが、後年三菱自動車とクライスラーが提携するきっかけとなったのだろうか。

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