アメリカのCDC(アメリカ疾病管理予防センター)は、
現在主にアフリカのリベリア、シエラレオネで感染が拡大しているエボラが
今のペースで拡大すると、2015年1月には140万人が感染するだろう、と警告しています
(ここ)
この頁で参照されている詳細レポートによれば
2014年3月22日の時点でギニアにおいて49例が確認され、
8月31日までに西アフリカにおいて感染疑いを含め3685人が報告されています。
このペースで進むと、2014年9月30日にはシエラレオネとリベリアでおよそ8000名のエボラ感染者が見つかるだろうとしている。
実は、この感染者は「病院」による報告にすぎず、
病院に行くことが出来ない人などは含まれていない。
統計的に報告されている1.5倍の人間がその「病院に行っていない・行けない」に含まれていると考えられるため、
実際には9月末時点で21000名の感染者が発生しているだろう、としている。
そして、このレポートでは統計上、20日毎に感染者が倍増していることから、
このペースで感染が拡大すると、2015年1月までには140万人が感染するだろう、と見積もっている。
両国の人口はあわせて1000万人ほどということから、15%弱が感染することになる。
こうした警告は国連のWHO(世界保健機関)からは出ていないように思える。
国連からは9月にイギリスのNew England Journal of Medicine (NEJM)に投稿されている。(ここ)
ざっと見たところだと、現状の報告にとどまっているように思える。
また、この記事に寄せられているコメントを見ると、現在の報告についても過小評価されており、もっと積極的な関与を求められている。
WHOの記事には、CDCにあるような2.5倍、つまり病院に行けてない人達に対する記載は見当たらないかあまりに不十分な気がする。
現地における充分な調査をしていないのだろうか。
現地の病院からの報告だけで判断しているのだろうか。
CDCの推測通り進んで2015年1月に140万人に膨れ上がった場合、
もう手の施しようがないだろう。
国の15%弱が致死率の極めて高い病気に感染しているのだから、
国中がパニックに陥るのは間違いないし、多くは自国から逃げようと試み、
周辺国へも感染が急速に拡大するのではないか、と危惧します。
これは、現地の国に任せていいレベルを既に超えていると言っていい状況だと思います。
WHOを動かすのか、それとも別の組織で行うのかは別にし、
先進国を中心に積極的な関与をする必要があると思います。
そして、日本に感染者が出た場合に政府はどうするのか、
今のうちに国は充分な検討をしないといけないし、法整備も早急に行わないといけない。
ただ、これらの行動はあまりにメディアが報道「しすぎると」、
日本国民がいらぬパニックを起こす恐れがあります。
国民一人一人が充分に自ら調べようとする必要があると思います。
今は、PCのブラウザであれば、英語のHPも貧弱ではあれども翻訳してくれます。
是非、英語がわからないかたもこれらの頁を読むことをおすすめします。
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アメリカのCDC 2015年にリベリア・シエラレオネで140万人感染の予測
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