イスラム社会の歴史から文化などの基礎知識が学べる本
私のような宗教音痴には助かりました。
以下はイスラム王朝の変遷です。
見れば分かるように当時はヨーロッパより強大であったことが一目瞭然です。
スペインのイベリア半島もかなりの期間イスラム帝国の領土だったことがわかります。
<スンナ派とシーア派>
イスラム教が大きく分けてスンナ派とシーア派に別れることはよく知られていますが、
はて、どっちがどうなのかはさっぱりわかりません。
この本によると、
シーア派は、ムハンマド・アリとその血筋に連なる人を指導者とすること
を重視しているのに対し、
スンナ派は多数派を形成しており、血筋よりは預言者ムハンマドの範例や伝統をもとに
共同体を形成し、その維持を図ることを重視している
近代国家的に言えば、シーア派が立憲君主制で、スンナ派は共和制といったところでしょうか
シーア派は血筋を大事にするのですが、その子孫のうち誰を正式な指導者とするかで争いが絶えず、それが分裂を繰り返す原因となっているようです。
<湾岸戦争>
この本で知ったが、湾岸戦争で多国籍軍は93万個もの劣化ウラン弾を撃ち、
イラク国内を放射能汚染し、不発弾は南部イラクに散財しているという。