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産業革命 T・S・アシュトン

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この本は、戦後間もない頃発売された本で、翻訳も1953年に行われています。
日本語の文体、漢字も古くて少し読みづらい。

この本は、イギリスの産業革命がどのように生まれ、どのように進行していったのか、を述べていて、様々な本で参照されています。

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しかるに1740年から1820年までの間に、死亡率は、1731年から1740年に至る10年間についての推定35.8%から、1812年から1821年に至る10年間についての21.1%にまで、ほとんど継続的に低落した。
死に至ることを少なくする上に種々なる影響力が働いていた。
根菜類の導入によって、冬季により多くの家畜を飼育することができるようになり、
したがってまた一年中を通じて新鮮な肉を供給することが可能になった。
小麦が劣等な穀物にとって代わったことや、野菜の消費量が増大したことが、病気に対する抵抗力を強化した。
石鹸や安価な木綿製下着の普及に伴う清潔度の向上が、病気感染の危険性を減少せしめた。

ここまで
小麦が普及し始めたのは最近のことなんですね

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そしてそのニュートンは、彼が世の中にもたらしたアイディアが直ちに「有用」でありうるか否かを考慮するには、全くあまりにも立派な哲学者であり学者であった。
それにもかかわらず、18世紀に、観察と実験によって産業的進歩を達成しうるという確信がもたらされたのは、ほかならぬ彼によるところが多いのである。
自然哲学は形而上学との結びつきから自己を振りきって自由になり、
やはり分業の原理に則って、生理学、化学、物理学、地質学などの別々の体系に分化していった。




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