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昭和史への一証言 松本重治

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戦前の同盟通信社(現在の共同通信社と時事通信社の母体)の理事だった著者による昭和の回顧録

著者の祖父、松本重太郎は、日本最初の私鉄、阪堺鉄道、現在の南海電鉄を作った人

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当時(1925年頃)、中国人留学生は団匪賠償金でアメリカに送られてきていました。
エール大学だけで少なくとも70~80人はいたと思いますが、そのうち十数人とは友達になりました。
1915年には日本政府が「対華二十一箇条要求」を出しており、中国人留学生は学生時代から日本への反感を抱いていました。

団匪賠償金:
排外的な宗教団体、義和団が1899年から1901年にかけて清国(中国)を従属させている外国勢力に反乱、列強八カ国連合軍に鎮圧されたが、そのさい、清国が11カ国に支払った賠償金


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(日独伊三国同盟)条約案ができて、近衛さんが上奏したとき、
天皇さまは「アメリカに対してこのほかに打つ手が無いのなら三国同盟もやむをえないが、
不幸にして、これで戦争になればどうするつもりか」とご下問になりました。
近衛さんは、日露戦争前の御前会議で開戦を決めた時明治天皇が伊藤博文に、
万一敗れたらどうするか、といわれたのに対し、伊藤博文が、このさいは戦場に赴き戦死する覚悟です、とお答えした話をして、自分も及ばずながら誠心誠意ご奉公する覚悟です、
とお答えした。

之を聞いた松岡は声を上げて泣いた、というのです。

ここまで
実際、誠心誠意ご奉公したとは思えませんね

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「国際人」というとき、それが「国内人」という言葉に対応するものなのか、ということですよ。
「国内人」を含めたものなら「国際人」でもいいと思います。
つまり、日本のことを知らないで、ただ外国語をしゃべりながら外国人と話すとか、
外国からいろいろな知識を吸収するだけの人が必ずしも国際人ではないのです。

日本のことを外国に説明し得る人、それが本当の国際人だと思うのです。


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