歴史の教科書などにも出てくる同書
あまり前提知識なく読んだが、完全な共産主義者の本でした。
調べてみると、河上肇は日本共産党の党員だったようです。(赤旗にもそう書いている)
金持ちから金を巻き上げるどころか、金持ちが贅沢を禁止すれば、
金が貧乏人にまわって貧困がなくなるなどと、本気で考えているところがしょうもない。
金は天下の周りもの
というように、お金は使ってなんぼであり、
かつ皆が豊かになるためにはお金持ちが高級品を買って技術革新を促していく必要があると私は考えます。
みんな同じ商品だったら、いつまでたっても商品のレベルは向上しない。
そこに差別化があるからこそ、競争によって質が向上するわけです。
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今日一方にはいろいろな贅沢品が盛んに作り出されているに、
他方には生活必需品の生産高がはなはだしく不足していて、
それがために多数の人間は肉体の健康を維持していくだけの物さえ手に入れ難いということになっているのは、すでに中編に述べたる如く、
ひっきょう余裕のある人々がいろいろな奢侈贅沢品を需要しているからである。
ここまで
共産党や社会党関係の人が考えそうなことですね。
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