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憲法改正の動きが実際に出てきた

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年明け後、政府、国会で憲法改正への動きが現実化してきている。(ここ

おそらくではあるが、憲法改正の同意が得られる条項からやることを
安倍政権が決めたからなのではないだろうか。

前回の衆議院選挙の結果では、9条改憲派の政党の票は落ちているように感じられる。
選挙の結果を考えて、現実路線に切り替えた結果、積極的な改憲への動きとして現れたのだろうか。
矛盾に思えるかもしれませんが、
選挙の結果、9条改憲でも行けそうな様子だと、
そこまで積極的に動けなかったのかもしれません。
最初の改憲は9条ではなく、多くの政党の合意が得られる条項から
という現実路線を取ることを(現時点で)決定したからこそ、やるべきことがはっきりして国民の目に見える動きが出てきたのだろう、と思います。

新聞などに出ている環境権などの追加条項であれば、
3分の2は優に賛成を得られるし、
日本人の気質を考えれば、一度体験してしまえば、改憲という未知の行為が未知でなくなり、
その後の改憲がより現実的なスピードでなされるだろう、と期待できます。

しかし、懸念も考えられる。
現在のところ、2017年頃に改憲をする、という考えのようだ。
この動きが確実となった場合、政権与党は少なくとも9条改憲については改憲がなされるまでは口をつぐむだろうと思われる。
つまり、実質最初の改憲が為された後、しばらくその効果を待ってから、
9条改憲の是非について議論を始める、と考えられます。
最短でも、です。
なぜなら、この最初の改憲を通す事こそが重要であり、そのための阻害要因は排除したいと考えるのが常だからです。

現実的には、両議員定数の3分の2を集めての9条の改憲は難しいように思えます。
96条→9条
の順番で改憲されるとスムーズな気がするのです。
とすれば、96条をいつ改憲するのだろうか、というのが焦点になると思う。

2015年の秋に、どの条項を改める、追加するのかを決定する予定であり、
複数条項を考えている、ということですので、
96条をその中に入れるよう働きかける必要があると思います。

9条が入れば面白いかもしれないが、現実的に今の状況で9条改憲は発議及び国民投票でも微妙な感じです。
(その頃に、世界の情勢がどうなっているかで変わるかもしれませんが・・・)

普通に行けば、安倍政権では最初のいくつかの条項の改正に終わり、
次以降の政権において憲法9条などの改正が為されるとかんがえるのが妥当に思えます。

しかし、そうなると拉致被害者を取り戻すのはなかなか難しい。
9条改正をせずとも、拉致被害者を取り戻す方法を考える必要があるのだろう。
現憲法下で自衛隊を派遣して奪還する、あるいは相手にそう脅威を与えることで拉致被害者を取り戻す。
その方針の元で、
現法律の解釈をどう捉えるのか
テロの脅威を前提とする法律の改正、中国の海賊行為を取り締まる上での法律改正を行う上で、どのように対北朝鮮に使えるのか
こうしたことを考えた上で、国会での論議・与党内での協議が進めるべきだろうと思う。

私たちも政府や政治家の尻を叩いて前進させないといけませんね。


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