戦後すぐの時期の日本銀行のお話なのですが、
日銀の事自体のお話もあるが、むしろそこで働いている人たちの出世競争に基づくやっかみ、足の引っ張り合いを主テーマにしていて、個人的には期待はずれでした。
話自体は面白いと思います。
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日銀総裁が日銀内部から選ばれるとは限らない。
事実、それまで17代16人の総裁中、日銀出身者はわずか4人。
大蔵省や財界からの輸入総裁のほうがはるかに多い。
ここまで
今は半々だから、日銀法改正のあたりから変わったのだろうか?
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日本銀行条例時代、日銀では総裁一人が「勅任」であるのに、
大蔵省では、次官のほか、主計・主税・理財の本省三局長と専売局長官の五人が勅任官であった。
日銀副総裁は「奏任」で、大蔵省の課長と同等ということになる。
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