Quantcast
Channel: 読書は心の栄養
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1745

ザ・コールデストウィンター 朝鮮戦争 下 デイヴィッド・ハルバースタム

$
0
0
下巻はとうとう中国軍が参入し、戦争が泥沼化してくる。
韓国軍は上巻の序盤に負け場面ではよく見かけたが、それ以降とんと現れない。
このころは全く参加していないのだろうか。

マッカーサーがワシントンとリンカーンの直系子孫を自認していたそうだが、本当だろうか?

==============

かれらが放り込まれた世界について、司令官が何も知らないことは確かだった。
マッカーサーは、いつも皮肉な事態に置かれていいる兵士たちの多くが知っているように、
朝鮮の戦場で一晩たりとも過ごしたことがなかった。
第一生命ビルの連中は地図上でしか考えていない。

==================

米国は朝鮮でどうするつもりか、のの質問に対して、
挑戦に必要なことはなんでもする、と答えた。
別の記者が「それには原子爆弾も含まれるか」と聞いた。
トルーマンはそれを容易にかわすことができたにもかかわらず、
「われわれの保有する全ての兵器が含まれる」と答えた。
また別の記者が質問した。
「それは原子爆弾の使用が積極的に検討されているという意味か」と。
「その使用はつねに積極的に検討されている」とトルーマンは答えた。
そして事態をさらに悪化させることを口にしてしまった。
それを決めるのは軍人であり、戦場の軍司令官が「これらすべての兵器の使用について責任をもつ」だろう、と付け加えたのである。

ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争〈下〉 (文春文庫)/文藝春秋
¥1,152
Amazon.co.jp

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1745

Trending Articles