ローマ帝国の五賢帝最後のマルクス・アウレリウスから始まる本書
それなのになぜ副題が「終わりの始まり」なのかといえば、
賢帝であろうが、帝国が終わる兆しが見えているのであり、
外部の変化に感づけなかったからなのだろう。
ゲルマン族などの民族大移動が始まり、外部の変動に全く気付かずに
従来からのルールに縛られて行動している国が滅亡への道を歩んでいく、という
今の日本にとっても非常に考えさせられる話
しかし、この時代はまだ起源2世紀後半ということで卑弥呼よりも前の時代
いかに文明が進んでいたかがわかる。
日本は、ゲルマン族など当時野蛮と思われていた民族と同じかそれ以下の文明だったということか
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ローマ人の物語 終わりの始まり 塩野七生
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