民主党衆議院議員の長島昭久さんの著作
この前、ボイスというラジオ番組で出演されていて、話の内容に興味があったので著作を借りてきた。
この本は2013年10月、つまり安倍政権に交代した後に出版された本
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細谷雄一 「外交による平和」より
十分な軍事力に支えられて初めて外交は効果を発揮し、また外交をどのように進めるかによって軍事戦略も大きく左右される。
軍事力を背後に持たない外交は、容易に脆弱な平和主義や「宥和政策」と化してしまい、
弱さから妥協を繰り返すことにもなりかねない。
他方で、十分な外交的考慮を抜きにした軍事力行使は、不必要な人名の剥奪や人道的災厄をもたらすことになりかねない。
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戴秉国は、2005年以来、中央外事弁公室主任のポストに就いており、
(中略)
弁公室主任が米ホワイトハウスの国家安全保障問題担当大統領補佐官に匹敵する、中国における外交・安全保障分野の司令塔になるのではないかと観測しています。
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その戴秉国中央外事弁公室主任の後任に浮上し、各国メディアの注目が集まっているのが、
王滬寧(おうこねい)政治局委員です。
江沢民元国家主席、胡錦濤前国家主席と二代にわたって最高権力者のブレーンを務め、
「三つの代表論」「科学的発展観」などの中国共産党の指導理念を構築した人物として知られ、
習近平が全人代の開幕演説で9回も言及した「中国夢」というスローガンを考案したのも王滬寧だといわれています。
熾烈な権力闘争が渦巻く中南海の主に三大続けて仕え、しかも着実に権力中枢へと登りつめる王滬寧の肩書は中国共産党中央政策研究室主任。
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国家戦略とは、国際社会の中で自国をどう位置づけるのかという考え方だ
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野田政権発足に際し、私達は大方針を定めました。
これは、久しぶりに本格的な「ドクトリン」と呼ぶべきもので、三つの柱からなっています。
一つ目が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)を中核とする経済連携、貿易と投資のルール作り
二つ目が安全保障、とりわけ海洋のルール作り
三つ目がエネルギーをはじめ戦略資源の安定供給のためのルールや仕組みづくりです。
この三つのルール作りに日本が主導的な役割を果たすことによって、
アジア太平洋地域の平和と安定、そして繁栄を持続させるための新しい秩序の構築と樹立を大目標として掲げました。
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「活米」という流儀 外交・安全保障のリアリズム 長島昭久
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