科学の本と言うよりは、国の宇宙戦略について語る本
現在は宇宙基本法が制定されてますが、この本はその前の本
現在の種子島宇宙基地を運用する際の最大の課題は、
JAXAと漁業従事者との間で取り交わしている協定によって、
打ちたいときにロケットを打ち上げることができないということです。
これは万が一の危険を避けるための措置ですが、
結果として量産体制に入った後、発射の妨げになることは間違いありません。
また現・種子島空港が狭溢であることや、この空港を拡張したとしても、
空港から発射場までの道路が狭いために、
ロケット関連物資などの搬入が制限されていることも心配な点です。
そこで、注目されるのが南太平洋のど真ん中にあるキリバス共和国のクリスマス島です。
ここには既にNASDA(宇宙開発事業団)時代から
JAXAがHOPE-Xの着陸候補地として滑走路や港を整備していました。
クリスマス島は、日本がずっと使用権を得ていながら、
平成17年3月末で日本側から契約を打ち切りました。
キリバス政府との間では、再び日本が宇宙往還機の実験に着手したら再開できる
という条項が入っているといいますが、そう簡単ではないと思います。
早速に権利の確保に向けて台湾政府や中国政府などが接触を始めているようです。
クリスマス島の設備や施設の維持費は、年間2800万円
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宇宙関連企業ランキング
これだけ企業がいて、日本はたった1社です。
1位のボーイングの10分の1ぐらいの宇宙産業の売上しかない
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国家としての宇宙戦略論 河井克行 等
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