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石油の帝国 スティーブ・コール

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この本はロックフェラーのスタンダードオイルが分裂してできた巨大石油企業のうち2つが合併してできたエクソンモービルの90年ごろから2011年頃までの歩みを著している

 

エクソン(分裂前)が90年頃に体験したアラスカ沖でのタンカー座礁事件から始まり、

最後はBP(ブリティッシュペトロリアム)が体験したメキシコ湾での石油流出事件で終わっている。

 

これまで見た石油関連の本は、戦前までがほとんどで、今回の本のように冷戦後の話は初めて

この本でこれらの会社が世界の各国でどういうロビー活動を行っているのかの一端が見えた。

 

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アフリカについて公の場で語るとき、ウォルフォウィッツ(世界銀行総裁)は、各国を大まかに3つのグループに分けた。

約3分の1の国は救いようのない破綻した国家で、スーダン、ソマリア、ジンバブエなどが入る。

次の3分の1は石油やその他の天然資源に恵まれているが、資源ののろいと格闘中の国家で、

アンゴラ、赤道ギニア、チャドなどがその例である。

残り3分の1は成功し10年以上経済成長を続けている国家で、

ボツワナがその例で、以前は破綻国家だったモザンビーク、ルワンダなども入る。

 

 

 


石油の帝国
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