この本は、かつて現代ビジネスにネット記事で連載していたものをまとめたものです。
昨年買って積読しておいたものを取り出して読みました。
ビタミンC、キニーネ、モルヒネ、麻酔薬、消毒薬、サルバルサン、サルファ剤、ペニシリン、アスピリン、エイズ治療薬
を題材としている。
「歴史を変えた種 ヘンリー・ホブハウス」と比べると、各話の長さは短いものの、きちんとまとまっているので読みやすい。
モルヒネと言えば、麻薬の代表格だが、近年モルヒネから副作用や習慣性を取り除き、
鎮痛剤としての機能だけを取り出せるのではないか、という道筋が出てきているようだ。
末期がんなどではモルヒネを投与して痛みを中和しているが、
こうしたことをもっと安心して行える夢の薬が出来るかも知れない。
そして、これまで医療用として、というの逃げ口のあったモルヒネを麻薬から根絶できるかも・・・って難しいですね。
![]() | 世界史を変えた薬 (講談社現代新書) 799円 Amazon |