フランス史の古典として有名なこの本を借りてきた。
フランス史というからどこから始まるのかと思いきや、ローマのカエサル(シーザー)の時代までさかのぼっていて少々ビックリした。
フランスというか、フランスの地方の歴史から始まっていたわけだ。
このあたりの歴史は「ローマ人の物語」で楽しく読んでいたので、あまりこの本では興味がない。
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当時(だいたい11世紀前後)の世界には奇妙なことがひとつあった。
中世という時代はユダヤ人たちを拒絶し、イエス=キリストの殺害者として辱めたが、
それと同様に女性を人類の殺害者として軽蔑した。
哀れなイヴは相変わらずリンゴの代償を支払っていたのだ。
人々はイヴの中に地上に悪を解き放ったパンドラの姿を見た。
神学者たちは、世界には人間が多すぎると教えた。
そして結婚は許されうる小罪とはいえ、ともかく罪であると宣言した。