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「タレント」の時代 酒井崇男

トヨタの強さの秘密が面白かったので、

その前に書かれていたこの本を借りてきた。

私個人としてはこちらのほうが面白かった。

なぜならこの本は、製造業だけをターゲットにせず、現在そして今後の仕事のあり方を示しているから

 

著者によれば仕事を3つのタイプにわけている。

1.処理の内容・方法が既知の仕事(定型労働)

2.処理の内容・方法が未知の仕事(非定型労働)

3.あるべき姿が決まっておらず、処理の内容・方法も未知の仕事(非定型労働)

これに知識を伴うかどうかをくわえ、

 

①知識を伴わない定型労働

②改善労働を伴う非定型労働

③知識を伴う定型労働

④複数分野の知識を伴う創造的知識労働

当然①→④の順に賃金はあがるのだが、

このカテゴリに完全に当てはまるものは少なく、これらが組み合わさっているわけだ。

①5%②20%③40%④35%

のような形で

こうした形で給与の目安がわかってくる、というのが著者の考え

 

そして、今後の日本を考えるに、④を重視した仕事をしていかないと仕事が見つからなくなるだろう。

ロボット・ITを使った仕事の自動化の流れは止まることはない。

そうすることによって、①の割合はどんどん削れていく

③についてもだんだんIT化が進んでいるし、

②についてもAIを活用して改善活動がある程度自動化出来る世の中になるだろう。

もちろんこの動きは緩慢で日々過ごしている私たちには目につかないかも知れない。

しかし、10年後20年後に昔を振り返れば仕事の内容が変わってきていることがわかってくるだろう。

だが、日本は労働人口が減少しているので、質を上げることに成功すればこれに対応することが出来るだろうと思う。

それが出来なければその部分を外国人に奪われるか、日本の会社が世界で敗れるかであると思う。

 

 

 


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