副題にあるアンソニー・イーデンは、
イギリスにおいて第一次世界大戦後から戦後まもなくまで外交面で活躍した人
チャーチル首相時は外務大臣として
戦後は首相としても働いていたが、スエズ運河を守るためにエジプトに進駐した件で国民から非難を浴び、退陣することになった。
首相になると、マスコミから批判が集中する(誰であれ)が、彼はそれを適当にながすことが出来ず、精神的に追い込まれ、マスコミの論評を気にしすぎたことが悪影響を及ぼしたようだ。
首相になる前は、チェンバレンの宥和政策を徹底批判し、イギリスの外交方針を変えていくなど非常に大きな役割を果たしていた。
ピーターの法則によれば、彼は首相の器ではなく、首相になることで無能になってしまったということなのだろう。
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