血友病患者に処方する血液製剤がエイズに感染していたために多くのエイズ患者が日本に現れた事件
事件自体は知っていたが、ここまでのものとは知らなかった。
1994年当時4200人の血友病患者のうち、四割の1800人がエイズに感染したという。
一割ほどかな、と勝手に思っていたのだが、これほど大きかったとは思いもよらず
当時はインフォームドコンセントもなく、満足な情報も与えられず、感染してもエイズであることを病院から告げられなかった患者も多かったそうだ。
中には、国会で当時公明党の中西珠子議員が、藤堂民雄(仮名)さんがエイズであることを公表し、それによって初めて藤堂さんは自分がエイズに感染したことを知ったそうです。
特に安部英などの当時の血友病の権威などは自分のしたことをきちんと理解しているのだろうか。
読んでいると、アメリカから来た血液製剤は確かにリスクはあるが、そのリスクは少ないからいいだろう、と思っていたとしか考えられない。
Wikipediaなどで見ていると、この事件は他国でも発生していて、
特にフランスでは日本よりも規模が大きかったのだそうだ。
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