「昔はよかった」と言うけれどの著者の最新本
宮崎哲弥さんが紹介していて知って借りてきた。
少なくとも戦後の日本はある時点まで、現在と比べればマナーが悪かったのがわかる。
(とはいっても現在の中国のように道ばたでうんちしたりはしないけど)
私の子どもの頃(30年前)を考えると、道ばたで立ち小便していた
今では考えられませんね
こういうマナーの悪いことを是正する場合、ただ法律を作ってもだめで、
そういうことは悪いことだ、ということを広めることも大事だが、「それをどう広めるか」が大事です。
戦後間もない貧しい頃にはそういうものを広めたり、知ったり考えたりする余裕もないが、
現在はそうしたことを考える経済的余裕が(一般的には)ある。
だからこそマナーが良くなってきたのだろう。
やはり、豊かさ、というのは重要で経済発展というのは大事なのだと思う。
人間おなかがいっぱいなら争いごとに時間費やすより、享楽的なこと、趣味に時間を費やすでしょう。
そして、他人からどう思われるのか、というのにも考えが及び始めます。(行きすぎて変な人もいますが)
だから、平和を希求するならやはり経済発展を持続する必要があって、
それが全国民に行き渡る必要がある。
それがある程度成功している日本だからこそマナーが向上しているのだと思う。
だから、経済発展はもういいんじゃないか、といっている人は目先の平和しか考えられない視野の狭い方、と言わざるを得ない。
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